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八郎潟(はちろうがた)
日期:2025-04-21 11:18  点击:277
八郎潟(はちろうがた) (秋田県)
   十和田湖・田沢湖も舞台の、秋田「八郎太郎伝説」
 
 一九五六(昭和三十一)年、面おも潟かた村と一ひ日と市いち町が合併した町が八郎潟町である。町としては比較的新しいのだが、八郎潟自体の歴史は古い。
 その昔、もちろん「八郎潟」が存在していた頃に合併がおこなわれたのだが、『町政白書』によれば、 「悠久幾千のいにしえから紺こん碧ぺきをたたえた静寂な八郎潟があり、栄枯盛衰のなか、私たちの大地は八郎湖畔に位置し、産業も文化も八郎潟とともにあゆんできた。今、八郎潟は干拓され、美田に変貌せんとす。この湖を愛惜し、往古からの歴史を象徴し、両町村が合併するにあたり八郎潟町と命名する」 とうたわれている。
「潟」という字は入っているものの、面潟村と一日市町のどちらにも偏った感のない、昔からの伝統を守った合併名だ。平仮名や片仮名にしてみたり、新しぶる合併市町村名が多いなか、かつての地域のシンボルを使い、歴史を感じさせてくれるのがいいところである。
 その八郎潟町の「八郎」という名前は、十和田湖、八郎潟、田沢湖を舞台にした三湖伝説の主人公「八郎太郎」に由来しているという。
 八郎潟の主、八郎太郎という人物の伝説は、ヘビに化身して、自ら湖の主になったというものだが、その内容は複雑である。かつて十和田湖の主であった八つの頭をもつヘビが、法力によって南なん祖その坊ぼう修験者に追われて八郎潟に移り住んだという伝説、田沢湖の女王の伝説など、いろいろな物語が組み合わさっている。
 現在、八郎潟周辺では、八郎太郎の伝説と並んで竜神信仰が盛んで、雨乞ごいの行事などとよく結び付いているようだ。

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04/26 22:28