次の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして、最も適当なものを1.2.3.4から一つ選びなさい。
日本では、電車に乗るという場面でも、①一定のタイドが要求される。「白線の内側に二列に並んで、前の人から順序よくお乗りください」という拡声機の指示に従って、電車が来る前から、それなりの構えを示し、いざ電車が来ると、人の足を踏もうと人を押しのけようと、迅速に乗り込まなければならない。そこでも一定の演技が要求されていることは明らかだ。勝手な方向に向かって立っていたりしては乗せてもらえない。
白線がホームだけでなく日本中の道路に引かれている上に、いろいろな指示が拡声機から間断なく流され、またそこら中に表示してある——「白線の内側まで下がってお待ちください」だの、「危ないですから駆け込み乗車はやめましょう」だのと、車内でも、「吊り革や手すりにおつかまりください」「戸袋に手を引き込まれないように」と念を押してある。ところが、たいていの外国では、拡声機からの指示もなければ注意書きもない。電車を待っている人たち一定の構えを示すということもない。
そんなことにまで一定の形が要求され、それが当然とされるのは、一言で言えば、均質志向のせいである。たいていの外国では、人々が宗教や民族や階級による多様性に富んでいて、まともに一定の形を要求することなどできるわけがない。ところが、日本人は自分と他人を比べて、「②人のフリ見て、わがフリ直せ」という。フリというものは厳密に規定されていて、それから外れるのが許されないということである。フリやタイドにおいて逸脱していると見られるならば、学校においてはイジメの対象にされてしまう。普通よりちょっと動作が鈍いとか、給食を食べるのが遅いというわけで、いじめられることになる。
そういう子供は仲間からいじめられるだけでなく、先生からもしょっちゅう注意されるということが多い。子供の個性を見て伸びと育てるのではなく、型に入れるというのが教育の根本とされている以上、不可避的に起こることと見られる。これが日本の③シッケ共同体の一端であり、日本を支えると同時に縛っているのだ。
【問1】①一定のタイドにあてはまらないものはどれか。
1、指示に従い、構えを示すこと
2、白線の内側に二列に並ぶこと
3、人を押しのけて迅速に電車に乗り込むこと
4、勝手な方向に向かって立つこと
【問2】「②人のフリ見て、わがフリ直せ」とあるが、ここでいう「フリ」の意味で最も適当なものを選びなさい。
1、洋服 2、態度 3、スタイル 4、顔
【問3】日本の③「シッケ共同体」からどのような教育が生まれるか。正しいものを選びなさい。
1、自分と他人を比べられる子に育てる教育
2、学校でイジメのない教育
3、個性をのびのび育てる教育
4、子供を型に入れる教育
参考译文
在日本,即使是乘坐电车也要求有一定的态度。“请在白线内侧排成两排,有秩序地跟着前面的人上车”,遵照扩音器的这种指示,在电车来之前,各自做好准备,一旦电车来了,就必须迅速坐进去,哪怕是踩别人的脚也好,或是推开别人也好。不过,显示那也要求一定的技巧。如果你是朝着随便的方向站着的话,那你是坐不上车的。
不仅仅是站台上,整个日本的道路上都画有白线,而且各种各样的指示源源不断地从扩音器中传出,其中为了慎重起见还有表示——“请在白线内侧等候”“危险,请不要跑步上车”。即使在车内,也有广播说:“请抓住吊环和扶手”“注意不要把手卷进防雨窗套里”。不过,在国外,既没有扩音器的指示,也没有提醒通知,等电车的人也不用摆出一样的姿势。
连那种事情都要求有一定的形式,把那看成是理所当然的话,简单地说,是均质志向的原因所致。一般在外国,人们由于宗教、民族、阶级不同而富有多样性,不可能要求有规规矩矩的一定的形式。可是,日本人把自己和别人进行比较,说“看别人的样子,改正自己”。样子是被严格规定的,并且不允许有偏差。如果在外表和态度上看起来脱离别人的话,那在学校就会被当成欺负的对象。因为动作比平时稍微慢了一些,或是吃发给的东西晚了的话,就会被欺负。
那样的孩子不仅会被同伴欺负,也会总被老师批评。并不是观察孩子的个性使他茁壮成长,而是给他定型。既然把这个作为教育的根本,那就不可避免地会发生很多事情。这作为日本教育的一部分,在支撑日本的同时也束缚了日本。
问题1:与「一定的态度」不符合的是哪一个?
1、按照指示做准备
2、在白线内排成两列
3、推开人群迅速坐进电车
4、向着随意的方向站着
答案:4
问题2:文章中「看别人的样子,改正自己」这句话中的「样子」是下面选项中的哪一个?
1、西装 2、态度、举止 3、样式 4、脸
答案:2
问题3:从日本的「教育体系」中会产生怎样的教育?选择一个正确的答案。
1、培养自己能和他人相比较的孩子的教育
2、在学校没有欺负的教育
3、充分展示个性的教育
4、使孩子定型化的教育
答案:4