時代の潮流は、かぎりない物質的な豊かさをわれわれにもたらしてくれている。そして時代には、その物質的な豊かさに加えて、心の豊かさの必要性を強く求めだした。
生産性や効率の向上が結果的には物質的豊かさを生み、同時に心の豊かさを育む(はぐくむ)べきなのだが、現実はどうも違うようである。物質的豊かさの陰で、葬り(ほうむり)去られてきたものがいかに多かったことか。それらは、人間の価値とか尊厳、心のゆとり、生きがい、やりがいといったものだ。
今それらが、ようやくの思いで陽の光を浴びるときを迎えている。心の豊かさをベースにしたうえで、物質的な豊かさとは何かが追求されようとしている。コンピューター社会において、この流れが端的に現れている。ついこの間までは「ハード(メカ)が命」「ソフトが鍵」と言われたが、現在では「ハード(心)がすべて」とされる。人知を超えるのではないかと言われているコンピューター社会。そして今や情報通信の社会を迎えた。そこでもまた、人と人の心のつながりが最優先課題となるのは言うまでもない。
(小山俊『リーダーのための心理法則』PHP文庫による)
「この流れ」とは何を表しているか。
1. 人間の価値や尊厳より効率や生産性の向上が求められるようになってきたこと
2. コンピューターのハードよりソフトの方が求められるようになってきたこと
3. 人々が物質的なものに加えて心の豊かさを求めるようになってきたこと
4. 情報通信の社会で人は人との情報が切れないでつながることを求めていること
答案:3
「流れ」とは変化。指示語の直前の部分から変化をさがす。「心の豊かさ」のうえに「物質的な豊かさ」が追求されるとある。
时代的潮流为我们带来了无限的物质上的丰富。然后在时代中,基于丰富的物质资源之上,开始更加强烈的追求精神世界的丰富。
生产性和效率提升的结果是产生了丰富的物质资源,可是本同时应该孕育出丰富的精神食粮,现实却总是事与愿违。我们托了物质丰富的“福”,葬送掉了许多的东西。比如说,人的价值观,尊严,心灵的丰富以及生存的意义等等。
现在,这一切终于有了可以迎来曙光的时刻。在以精神的丰富为基础,再去追求什么物质的丰富。在计算机公司里,这种方式被明显的表现出来。到现在为止,一直以【硬件是生命】【软件是钥匙】为行业的发展信条,可现在已经变成【真心诚意是一切】。