[白文]12.子之所慎、斉戦疾。
[書き下し文]子の慎むところは、斉(せい)・戦(せん)・疾(しつ)なり。
[口語訳]先生が慎重な態度をとられたのは、祭祀と戦争と疾病である。
[解説]古代中国の春秋戦国時代に生きた君子にとって、最も重要な政治的行事は『祭祀(斎戒沐浴や精進潔斎)』と『外国との戦争』であった。また、医学や薬が未発達であった古代では病気をこじらせることは即、死につながってしまうので、孔子は病気にならないように健康にも留意していたのである。