[白文]16.疾君視之、東首加朝服、施紳。
[書き下し文]疾(しつ)ありて君これを視たもうときは、東首(とうしゅ)して朝服を加え、紳(しん)を施く(ひく)。
[口語訳]先生がご病気で主君がお見舞いにこられたときには、東枕にして礼服を布団の上から掛け、広帯をその上に横に置いていた。
[解説]孔子が、君主からのお見舞いを受けたときには、病身で実際に礼服を身に付けられなくても、布団の上からあたかも礼服を着ているような格好にしていたのである。