[白文]16.葉公問政、子曰、近者説、遠者来、
[書き下し文]葉公(しょうこう)、政を問う。子曰く、近き者説ぶ(よろこぶ)ときは遠き者来たらん。
[口語訳]葉の君主が、政治について聞かれた。先生は答えられた。『近所の者が喜んで集まるようであれば、遠来の者も自然にやってくるだろう。』
[解説]晩年の孔子は、葉の君主に重んじられたことがあったが、その時に政治の方法について聞かれ、『近隣の者にまずは仁政を施すこと』を勧めたのである。