日本人の食生活は戦後、大きく様変わりし、欧米化が進んできましたが、そんな中でも味噌汁、納豆、梅干などは、依然として日本人の食生活に欠かせない食べ物となっています。「味噌の三礎（ミソ）」という諺があります。味噌には「味のもと（味礎）」「命のもと（身礎）」「美のもと（美礎）」があるという意味で、実際の効能としても、がん予防・老化防止・整腸作用・美肌効果などがあると言われています。梅干は古くから日本人の友です。抗菌、殺菌、解毒、整腸作用があり、乗り物酔い、二日酔いや風邪などにも効きます。納豆は独特な風味があり、栄養価は高く、よく食べられる秋から冬にかけては「納豆どきの医者知らず」という格言があります。
A：昨日の新聞を見ましたか。朝ご飯を食べる小学生の成績の平均は朝ご飯を食べない小学生のより高いんですって！
B：へー、そうなんですか。私は朝ご飯を食べたり、食べなかったりしていますから、だめですね。
A：私はちゃんと食べていますよ。今日もご飯に味噌汁、納豆。そして梅干！
B：へー、日本人の定番の朝ご飯ですね。
A：栄養がたっぷりですよ。味噌汁は日本人の食に一番密着している料理とも言え、欠かすことの出来ない存在だと思います。
B：だから、日本食の定食を頼むと、必ずといっていいほど味噌汁が出てきますね。
A：ええ。しかも、味噌汁はとても便利ですよ。具として大根、人参、ネギ、ジャガイモ、わかめなどなんでもいいんですよ。家庭によって味も違っていて、その家庭の主婦のこだわりがあると言われています。だから、昔からよく言われるのは、嫁は姑の料理を手伝うとき、味噌汁について口を挟まないほうがいいということなんです。
B：そうせすか。勉強になりました。納豆って、大豆が発酵して糸を引き、粘り気があるものですよね。日本人はみんな納豆が好きですか。
A：いや、そうでもないですよ。臭いと言って食べられない日本人もいるんですよ。また、納豆は日本列島のおもに東側で食べられ、朝食の人気メニューの１つですが、関西ではあまり好まれません。しかし最近はバランスの取れた健康食品として人気もあり、関西でも徐々に食べる人が増えてきているようです。
B：そうですか。梅干ってよくお弁当あるいはおにぎりの中に入っていますね。私はあまり好きではありません。今想像するだけでも口が酸っぱくなってきました。
A：私は大好きですよ。梅干が一粒あれば、ご飯とともに十分おいしく１碗食べることができますよ。
B：すごいですね。食べ物の話ばかりしていて、おなかがすいてきましたよ。さあ、お昼は日本食にしようかな。なんだか私も久々に味噌汁を飲みたくなりました。
