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お中元とお歳暮
日期:2016-08-16 14:52  点击:388
   お中元もお歳暮も、もともと神や仏に供える米や餅、魚などを親しい人に贈るという宗教行事でした。それが、次第に宗教行事としての意味を失います。現在では、世話になっている人に感謝のしるしとして贈り物をするという習慣になっています。個人の間はもとより、会社の間でも盛んに贈り物のやりとりが行われます。そのため、毎年、7月のお中元の時期と12月のお歳暮の時期になると、全国のデパートや商店にさまざまな贈答品が並べられ、店内はそれを買い求める客でごった返します。お仲間とお歳暮は正式には先方に直接手渡しをするほうが良いのですが、遠方の方などにはデパートから直接配送することも最近は少なくないでしょう。そんな場合は挨拶状を同封するか、先方に届く頃に別便で、手紙か葉書を添え状として送るのがマナーです。包装には赤・金の蝶結びの水引と熨斗紙をつけます。そして表書きは水引の上側に「お中元」「お歳暮」と書き、中央下にその文字よりは少し小さめに名前を書きます。 
 
A:お菓子をどうぞ。お得意先の日本の会社からのお歳暮です。 
B:ありがとう。ところで、お歳暮って何ですか。 
A:日本人は1年に2回お世話になっている人たちに贈り物をする習慣があります。7月始めより中頃までの期間に贈るのはお中元と言います。 
B:普通は誰にいくらぐらいの物を贈りますか。 
A:お中元とお歳暮を共に高価なものを贈るのは、自分にとっても負担ですし、あまりに高価なものを贈るとかえって相手に余計な気を遣わせたりするので、同僚や友人、先生3千円程度、両親、親戚、上司や取引先でも5千円程度が一般的です。 
B:どんなものを贈った方がいいですか。 
A:日本人がお中元やお歳暮にもらいたいと思っているのは、商品券がトップですが、実際にもらうものは長持ちするビール、食品、コーヒー、タオル、石けんなどのセットが多いです。また最近はお食事券や家の中を掃除してくれる掃除券など、アイディア商品もたくさんあります。 
B:お中元あるいはお歳暮をもらったら、どんなお返しをしたほうがいいですか。 
A:お中元を受け取った側は特にお返しをする必要はありませんが、到着したことを知らせるお礼の電話か、届いてから1~3日のうちにお礼状を出します。 
B:そうですか。お中元を贈ったら、お歳暮も贈らなければなりませんか。 
A:お中元を贈った相手にはお歳暮も贈るのが一般的です。お中元、お歳暮のどちらか一方を贈るならお中元よりは一年の締めくくりの意味でお歳暮を贈るのがよいでしょう。日本人だけが大切にしてきた習慣である「お歳暮」は、この一年のお付き合いに感謝をして、相手の喜ぶものを贈りたいものですね。 

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