日本人は旅行から帰ってきたとき、久しぶりに友達に会うとき、知り合いの家に行くなどのとき、よくお土産などの贈り物をする習慣があります。そのときに渡す贈り物は、高価なものではなくてもいいです。たとえ漬物やそうめんのようにとても安いものでも、自分の気持ちを表すものであればいいです。また、「苦」や「死」を連想させられる「櫛」ハ縁起が悪い贈り物とされています。櫛は歯が欠けることもあるので、避けるのが無難です。ハンカチは漢字で表すと「手巾」となり、手切れから縁を切ることにつながり、「もう会いたくない」という意味になるので、贈り物をとしてはタブーです。
A:どうしたのですか。
B:来週、日本人お友達の誕生日です。よくタバコを吸う人なんで、タバコとかをプレゼントしようかなと考えています。
A:うーん、普通日本人は、お酒は贈りますが、タバコは贈りません。タバコはお酒と同様に嗜好品ですが、健康に良くないので、日本では贈り物には適当ではないと考えられています。
B:そうですか。じゃ、いくらぐらいの物がいいですか。
A:贈り物をする時は虚礼にならないほうがいいと思ういます。高価なものでなくてもいいです。贈る人は受ける人の身分と自分の経済能力に合ったものを、プレゼントしたほうがいいでしょう。そうシないと贈られた人を困惑させ、余分な面倒と負担をかけてしまいます。贈り物は相手に好意と感謝の意を表すもので、自分の私利を図るものではないから、誠心誠意の態度が何よりも大切です。出来るだけ相手の好みにあった贈り物をすることが好ましいけど、相手の好みをあまり知らないときは、お菓子とかもいいかなと思います。日本では人気のある贈り物ですよ。後は、日本人は非常にプレゼントの包装のしかたに凝っています。大きな箱に小さな箱が入っていたり、きれいな包装紙で何重にも包んだりし、きれいに印刷された放送用の紙で飾ったりしています。
B:ふーう、分かりました。渡す時はどんなことを言ったほうがいいですか。
A:日本人の感覚なら、プレゼントは気持ちを表すものですから、値段とは関係なく、「つまらないものですが、ほんの気持ちです」とかよく言います。また、最近、欧米の風習の影響で、ごく親しい友人や新類などで交わされる儀礼的でないプレゼントに場合、喜ぶ顔が見たいなどの気持ちから、その場で「開けて見て」と言ったり、「開けてもいい?」と聞いたりして、その上で開けることが多いです。「ありがとう!これ欲しかったの」などと言われれば贈った方も嬉しいですよね。
B:そうですか。いろいろ教えてくれてありがとう。もう一度考えてみます。