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忘年会と新年会
日期:2016-08-16 14:54  点击:483
   忘年会の起源は、鎌倉時代に貴族や武士などが行う厳かな連歌を詠み合う行事「年忘れ」が由来と言われています。江戸時代になると、庶民が「一年の労を労い、杯を酌み交わす」といった、現在に近い形の忘年会が存在していました。一方、武士階級は年末ではなく、年始に「新年会」を開いていたとも言われています。現在のように、行事として慣例化したのは明治時代に入ってからと推測できます。「忘年会」トいう名前が文献に始めて出てくるのは、夏目漱石が明治後期に書いた「我輩は猫である」になります。 
 
A:今年の忘年会はまたいつもの居酒屋になりますかね。違う所にも行ってみたいですね。 
B:そうですね。ところで、忘年会というのは日本の独特の行事ですね。忘年会をしないことには、年が越せないと言うほとも少なくないらしいですね。 
A:そうかもしれませんね。日本人は12月に忘年会、1月に新年会と称して宴会をするのが恒例のようになっています。どちらかといえば忘年会の方が好まれるようで、12月は多くのレストランやバーが予約でいっぱいになります。新年会は忘年会ができなかったグループが、その代わりに催すという感じが多いようです。 
B:忘年会の「忘年」というのは、その年の悲しいことや、悔しいこと、寂しいことなどを忘れて、みんなで一緒に楽しく食事をするということですかね。 
A:そうですね。過去の悔しいことや、悲しいことなどを忘れることができれば、新しいことのために元気に頑張れるはずです。たぶんこのことが、日本の忘年会の趣旨でしょうね。そして、新年会の方は今年も頑張ろうねという気持ちを新たにできるような気がします。確か、前の忘年会の時に、部長は一人ずつ「自分にとって今年はどんな年だったか?それについて自分はどう思うか?」とか、新年会では「新年を迎えた抱負」とかを聞きました。 
B:へー!今年もまた聞かれるかもしれませんね。事前にちゃんと答えを考えておかないと行けませんね。 
A:そんな、緊張しなくてもいいんですよ。聞かれたら、素直に自分の気持ちを話せばいいんですよ。それより、「無礼講」に気をつけたほうがいいですよ。 
B:「無礼講」ってどういうことですか。 
A:無礼講とは、忘年会・新年会を始めとする飲み会の席において、上役の者や先輩などが「身分に関係なく酒を楽しもう」という趣旨で発言する言葉です。まず、「今日は無礼講だぁ~!」と言っていいのは上司など立場が上の人間です。下々の人間が「今日は無礼講」と先陣を切るのは間違いです。また、いくら無礼講だと言っても、上司や先輩に対して本音をぶちまけるのは避けて下さい。年明けの人間関係にひびを入れないように気をつけましょう。 
B:はい、わかりました。気をつけます。 

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