日本語では古来、中国から大量の漢語、すなわち中国語の単語を輸入してきました。しかし、幕末から明治にかけて、ヨーロッパから沢山の言葉が入ってきて、明治の人々は意味を考えて漢字を当て、和製漢語を大量に創作しました。このような和製漢語には社会とか人文科学方面の名詞、術語が多いです。そして中国に伝わっていった和製漢語、つまり中国が逆輸入した和製漢語は1000個ぐらいあると言われています。例えば、電話、企業、国際などです。
A:今暇ですか。日本に年賀状を出したいから、一緒に郵便局に行ってくれますか。
B:いいですよ。見せてください。へー、筆で書きましたね。字がきれいですね。
A:そうですか。小学校の時に書道を少しだけ習いました。
B:すごいですね。ところで、日本の書道は中国から伝わってきたんですよね。
A:ええ。書道は文字と同じ時期に中国から伝わりましたが、日本には表意文字である「漢字」と、漢字から発生した表音文字の「仮名」がありますので、中国の「書道」とは異なった文字芸術が生まれています。柔らかな筆で書かれた文字は、単に見た目が美しいだけでなく、書き手の心情や精神を味わうこともできます。
B:しかし、パソコンが普及している現代では、毛筆を使う機会が減少していますので、書道を習う人がいますか。
A:まあ、確かに冠婚葬祭の行事や年賀状などを除いては、普段はあまり毛筆で文字を書くことはありませんが、書道は「習字」として学校の授業に取り上げられていますよ。また、書道は人々に嗜まれていますよ。書道の心得を学んでいる人も少なくないと思います。また、書道の技量判定をする毛筆書写検定もあります。これは最下位の5級から最上位の1級まであります。このほかに、各書道教室や書道会が独自に判定をしている段位・級位や師範もあります。これは、共通した基準に基づくものではありません。ちなみに私は初段の資格を持っていますよ。
B:すごいですね。この年賀状の字は行書ですか。
A:ええ。書道の書体には標準的な楷書のほかに、やや崩した行書、さらに崩した草書などがあります。
B:格好いいですね。私も書道を習ってみようかな