A:明日の歓迎会の2次会はまたカラオケですって。部長はカラオケが好きみたいですね。
B:というか、日本人はみんなカラオケが好きだと思います。
A:そうですか。まあ、好きな人は好きですよ。カラオケは日本人が発明したものですし。
B:へー?そうですか。
A:そうですよ。知らなかったんですか。1971年に井上大祐という一人のバンドマンによって発明されました。今は、飲み会の2次会や放課後の暇つぶし、ストレス発散、場を盛り上げるなど、さまざまなシーンで利用されている定番娯楽になっています。
B:そうですか。いろんな世代の日本人がカラオケを楽しんでいますね。しかも、ここ何年かでは、海外にも広まってきていますね。
A:ええ、しかし、カラオケは世代によって楽しみ方が違うと思います。若者はカラオケボックスで歌うことを目的として数時間を過ごします。仲間だけでいられること、何人でも楽しめること、歌っている瞬間は主役でいられることなどから人気があるようです。勤め帰りのサラリーマンが立ち寄るスナック、バー、居酒屋などにも、カラオケの設備のあるところが大半です。「いっぱい飲みながら」歌うカラオケは、知らない人同士マイクを譲り合い、上手な歌に心からの拍手をし、下手な歌にもお世辞の拍手をします。最近では外国人のために、各国語の曲をそろえたところも出てきました。また、「家でカラオケ」はカラオケ各社がサービスを提供してきてはいますが、住宅事情の悪い日本では、依然として定着していません。
B:日本人と一緒にカラオケに行くときは、どんなマナーがありますか。
A:そうですね。部屋に入ったら、できるだけ新人から歌ったほうがいいですね。歌いづらいトップバッターを引き受けるのもよいことです。そのとき、上司や先輩の十八番は歌わないように気をつけます。また、マイクは独占せず、全員が歌えるようにすることです。しかし、歌うことを押しつけてはいけません。人が歌っているときはきちんと聞くようにすることです。他の人とのおしゃべりに夢中になるなど、もってのほかです。
B:そうですか。私も野球を楽しめるように野球のルールから勉強しようかな。