ごだいごてんのう【後醍醐天皇】
第九六代天皇。後宇多天皇の第二皇子。母は談天門院忠子。名は尊治(たかはる)。文保二年即位。討幕を計画したが、正中の変、元弘の変の両度ともに失敗して隠岐に流された。正慶二年脱出して、新田義貞らの攻撃で鎌倉幕府が滅亡すると建武新政府を樹立した。のち親政に失敗して足利尊氏らと対立、吉野に移って南朝を開き、暦応二年義良親王(後村上天皇)に譲位。在位二一年。儒学を学び、和歌は「新葉集」に収められ、著書に「建武年中行事」などがある。(一二八八~一三三九)