【最澄】
(さいちょう)
平安初期、日本天台宗の開祖。近江の人。受戒後の785年(延暦4)比叡山に入って修行、法華一乗思想の中心として一乗止観院を建立。804年(延暦23)入唐、天台教学等を学んで翌年帰朝、天台宗を設立した。晩年は天台宗独自の大乗戒壇建立を主張して南都諸宗と対立したが、没後に実現。著「顕戒論」「守護国界章」「山家学生式」など。866年(貞観8)伝教大師と諡おくりなし、日本の大師号の初め。叡山大師?根本大師?山家大師ともいう。(767~822)