【書院造り】
(しょいん-づくり)
近世に行われた,書院と呼ばれる建物を中心とする住宅の様式。寝殿造りを母体とし主殿造りを経て発達してきたもので,現代和風建築の基本となる。玄関?台所などを別棟として建て,個々の建物は単一の機能をもち,二,三室から成る一列型の平面を示す。主となる座敷は,多くは上段の間とし,床(トコ)?違い棚?付け書院などを備える。また,外側には雨戸をたてる。明暦(1655-1658)の大火以後に広く普及した。