【空也】
(くうや)
(コウヤとも) 平安中期の僧。空也念仏の祖。出自未詳。尾張国分寺で出家後諸国を遍歴し、道路?橋梁?灌漑等の社会事業を行うとともに、京都を中心に貴賤を問わない口称念仏の布教を展開、市聖(いちのひじり)?阿弥陀聖(あみだひじり)と称せられた。948年(天暦2)比叡山で受戒しているが、戒名光勝は受戒後も用いていない。京都東山に六波羅蜜寺を建立。同寺蔵の空也上人木像は鎌倉時代の康勝の作。(903~972)