【西山宗因】
(にしやま‐そういん)
江戸初期の連歌師、俳人。肥後国(熊本県)八代の人。談林俳諧の祖。通称、次郎作。名は豊一(とよかず)。梅翁と称す。はじめ武士。のち主家改易のため浪人。京に上り里村昌琢の指導をうけ、四三歳のとき、大坂天満宮の連歌所宗匠となる。俳諧も貞門の重頼などの影響で早くから親しんだが、寛文末年から延宝初年にかけて、宗因の自由で斬新な俳諧のもとに結集した人々と「談林俳諧」の一派をひらき、新風を巻きおこした。著「西翁十百韻」「西山宗因釈教俳諧」「宗因五百句」など。(一六〇五~八二)