【喜多川歌麿】
(きたがわ‐うたまろ)
江戸中期の浮世絵師。姓は北川。名は信美。初号、豊章。狂歌名、筆の綾丸。鳥山石燕の門
に学び、細判の役者絵や絵本を制作する。のち大首絵を創案し、優麗繊細な描線でさまざま
な姿態、表情の女性美を追求。版元蔦屋重三郎の援助を得て抜群の才を発揮し、美人画の第
一人者とされる。代表作に「画本虫撰(えほんむしえらみ)」「当時全盛美人揃」「婦女人相
十品」「歌枕」など。(一七五三~一八〇六)