【上田秋成】
(うえだ-あきなり)
(1734-1809) 江戸後期の国学者・歌人・読本作者。大坂の人。本名,東作(藤作)。号,和
訳太郎など。俳号,無腸。紙油商上田茂助の養子。高井几圭(1687-1760)に俳諧を学び,ま
た,八文字屋本の作者として気質物(カタギモノ)を著す。のち,加藤美樹(ウマキ)に師事,
万葉集や音韻学に通じ,たびたび本居宣長と論争した。著「雨月物語」「春雨物語」「胆大
小心録」「癇癖談(クセモノガタリ)」「藤簍冊子(ツヅラブミ)」など。