【土方歳三】
(ひじかたとしぞう)
(1835―69)幕末の新選組副長。武蔵{むさし}国多摩郡石田村(東京都日野市)に土方義諄{ぎじゅん}の四男に生まれる。近藤勇{いさみ}とともに新選組の実権を握り副長となった。1864年(元治1)の池田屋事件、禁門の変などで近藤を助けて働いた。68年(慶応4)4月に下総{しもうさ}(千葉県)流山{ながれやま}で近藤と別れ、以後、宇都宮、今市{いまいち}、会津{あいづ}で官軍と戦った。仙台から榎本武揚{たけあき}の軍艦に同乗し、11月箱館五稜郭{はこだてごりょうかく}を占領し陸軍奉行並{ぶぎょうなみ}となった。明治2年5月11日、箱館一本木で戦死。年35。墓は日野市石田の石田寺にある。