味をしめる
笑府
蘇州では、死者の野辺送りをするとき、親戚や友人が酒をとどけて喪主を慰めるしきたりがある。この酒を「節哀酒(せつあいしゆ)」という。
さて、ある男、父親の野辺送りをして節哀酒をもらい、さんざんに酔って家に帰ると、母親を見てにやにやと笑いだした。
「お父さんが亡くなって、何がうれしいんだね。にやにや笑って!」
と母親が怒ると、息子、
「だって、お母さんの顔を見たとたん、近いうちにもう一度飲めると思ってうれしくなってしまったんだ」






