暴食
広笑府
ひどくけちん坊な男、食事のときにはいつも空(くう)に指で「鮓(すし)」という字を書き、
「鮓!」
と叫んでは飯を一口食うことにしていた。あるとき弟が、
「鮓、鮓、鮓!」
といったところ、男はひどく腹をたててどなりつけた。
「食いすぎだ! 腹をこわしておれに薬を買わせようという気か!」






