成金
笑林広記
にわか成金が、贅(ぜい)をつくした書斎をこしらえ、書画骨董のたぐいをずらりと並べて悦(えつ)に入っていた。ある日、客がきたので得意になって、
「この中に、もしふさわしくない物があったらおっしゃってください。さっそく取り替えますから」
といった。すると客が、
「どれもこれも、みな見事な物ばかりですが、ただ一つだけ取り替えた方がよいと思われるものがあります」
「それは何でしょうか」
「あなたです」






