盗人(ぬすつと)に追銭(おいせん)
笑府
みえ張りの貧乏な男の家へ泥棒が忍び込んだが、がらんとして何もないので、
「こいつはひどいもんだ」
と悪態をついて出て行こうとすると、その家の主人があわてて起きだし、枕もとから一文銭を何枚かさぐり寄せて泥棒を追って行き、その銭を渡してたのんだ。
「せっかくおいでくださったのに、なんのおもてなしもできませんでしたが、どうかこのことは人さまには内証にしておいてください」






