哭礼(こくれい)
笑府
ある女が男にたずねた。
「夫が死んだとき、天に向って哭礼をささげるのはどうしてですか」
「一儀(いちぎ)を行なうときには夫が上になるだろう。だから夫を天とみなすのだ」
女はしばらく考え込んでいたが、やがてうなずいていった。
「わかったわ。妻が死んだときも、たまには天に向って哭礼していいわけね」






