くしゃみ
笑府
ある男、町へ行って帰ってきて、女房にいった。
「町へ行ったら、つづけさまに何度もくしゃみが出たが、どういうわけだろう」
すると、女房がいった。
「それは、わたしが家でおまえさんのことを思っていたからだよ」
その翌日、糞桶をかついで丸木橋を渡っているとき、また何度もつづけさまにくしゃみが出て、あやうく足を踏みはずしそうになった。そこで舌打ちをしていった。
「ちぇっ、助平女め。おれのことを思うにしても、場所がらを考えて思えばよいのに」






