お易いこと
笑府
朝帰りをしてきた亭主に、女房がいった。
「商売女のどこがいいの? 何千人何万人もの男の相手をして、さだめしあそこも広くなっているだろうに、なんだってそんなにご執心なんだろうね」
すると亭主がいい返した。
「それがちがうんだ。客とつきあえばつきあうほど、あそこはよくなるものなんだ」
すると女房もいい返した。
「あら、そういうものなの。お易いことじゃないの。それならそうと、もっと早くいってくださったら、わたしもそうしたのに」






