歩いて行く
笑府・広笑府
花嫁を乗せた轎(かご)の底が、途中でぬけ落ちたので、轎かきどもがあわてて、
「轎をとりかえにもどるには遠いし、そうかといって花嫁さんに歩いて行ってもらうわけにもいかないし」
と困っていると、花嫁が、
「わたしによい考えがあります」
という。轎かきがよろこんで、
「どういうお考えで?」
ときくと、
「あんたたちはこのまま轎をかついで行けばいいわ。わたしは中でこのまま歩いて行くから」






