嫁盗み
笑府
花嫁の家は金持で、花婿の家は貧乏だった。婿の家では嫁の家が婚約をたがえることをおそれ、吉日を選んで婿をつれて嫁盗みに行った。ところが、あまりあわてたため、まちがえて嫁の妹を盗み出した。
嫁の家の人たちもあわてて、
「ちがいます、ちがいます」
と叫びながら追いかけてくる。すると、婿の背中に負われている嫁の妹がいった。
「いいのよ、いいのよ。かまわずにどんどん走ってちょうだい」






