死んでもこわい
笑府
ある恐妻家の妻が死んだ。
夫は妻の肖像を棺の前に掛け、これまでの怨みを晴らそうとして、拳骨(げんこつ)をふり上げた。すると、そのときさっと風が吹いてきて、肖像が揺れた。夫はびっくりし、はっと手を引っ込めて、
「いまのは冗談だよ。おれにおまえを殴ることができるわけはなかろう」






