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一本の釣りざお(3)
日期:2022-09-01 23:23  点击:306
 


 こうは、これがためにおもいもよらない大金たいきんることになりまして、その翌日あくるひからこうは、しばらくうみうえることをやすみました。こんなときに、骨休ほねやすみをしなければならないといったのです。
 おつは、ひとりでうみうえてゆきました。あめっても、かぜいてもてゆきました。それをると、こうは、あまりいい気持きもちがしなかったのです。なんだか自分じぶんひとらくをしているのがわるいようにおもわれたのです。
おつさん、あまりたくさんなかね融通ゆうずうもできないが、すこしくらいならいたしましょう。」と、あるこうおつにいいました。
 おつは、かんがえていましたが、
「それでは、まことにすまないが、わたしに、さおをうだけのかねしてください。いまのさおでは、おもうようにりができないから、もっといいさおがしいものです。」とこたえた。
 こうは、内心ないしん、いくらいいさおをってもれるときはれるが、れないときには、やはりれない。すべて人間にんげんのことはうんだ、おれのようなものだとおもいながら、
「それはおやすいことだ。」といって、わずかばかりかねしてくれました。おつは、そのかねごろのさおをもとめました。
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09/21 23:36