山へ帰りゆく父(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29 点击:3334
二人は、たがいに別れて暮らさなければならないのを悲しく思いました。
「これは、おまえが子供の時分に、裏の庭さきで拾って大事にしていた石だ。」と、父親はいって、床の間の台の上に乗せてあった黒い石を取りあげて、息子に見せました。
「私は、おまえが子供の時分に、持っていたおもちゃは、みんな粗末にしないでしまっておく。そして、ときどき出してみては、おまえのことを思い暮らすのだ。」と、父親はいいました。
これを聞くと、息子は、どんなに父親の情けをありがたく感じたかしれません。そして、その黒い石を、手に取ってつくづくとながめますと、やはり、自分にも子供の時分のことが思い出されたのであります。
ほとんど、幾十年の間、その石はorum-96-1.html" target="_blank">进入日语论坛
分享到: