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ウガヤフキアヘズの誕生
日期:2024-01-16 23:42  点击:255
ウガヤフキアヘズの誕生
 山の神と海の神の力を得た神武天皇の父の誕生
 兄を屈服させたホヲリのもとにある日、身重のトヨタマビメが出産のために訪ねてき
た。そして、波打ち際に鵜うの羽を屋根にした産屋を建て始めた。だが産屋が完成する前
に産気づいてしまったヒメは、異郷の者は元の姿になって出産するので中を見ないように
と夫に懇願し、出産に入った。ところが、ホヲリは約束を破り、中をのぞいてしまう。そ
こでは一匹のワニ(サメ)がのた打ち回っていた。これを恥じたヒメは、「たびたび地上
へと揚がってくるつもりだったが、もう二度と会うことはない」と、生んだ御子ウガヤフ
キアヘズを残して海へと帰っていった。このとき、ヒメが海と陸との境の道を塞いだた
め、人は地上と海との間を自由に行き来できなくなったという。だが、夫と子供が恋しく
てたまらないトヨタマビメは妹のタマヨリビメを送り、ウガヤフキアヘズを養育させたの
だった。
 その後、成長したウガヤフキアヘズは育ててくれたタマヨリビメを娶り、イツセ、イナ
ヒ、ミケヌ(ミケイリ)、ワカミケヌの四人の子を儲けた。その末子ワカミケヌの別名が
カムヤマトイハレビコ。のちの神じん武む天皇である。

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