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第五章の人々 底ソコ筒ツツノ男ヲノ命ミコト・中ナカ筒ツツノ男ヲノ命ミコト・表ウハ筒ツツノ男ヲノ命ミコト
日期:2024-01-22 23:48  点击:272
【第五章の人々】
  底ソコ筒ツツノ男ヲノ命ミコト・中ナカ筒ツツノ男ヲノ命ミコト・表ウハ筒ツツノ男ヲノ命ミコト
  泉の底部・中ほど・表面から生まれた禊の神
 イザナキが黄よ泉みの国くにの穢けがれを清めるため筑紫の日向の橘の小門で禊みそぎ
をしたときに、海から現われたのが、ソコツツノヲノミコト・ナカツツノヲノミコト・ウ
ハツツノヲノミコトの住すみ吉よし三神である。墨すみの江えの大神、または墨江の三前
の大神とも称される。三神はそれぞれ泉の底部・中ほど・表面から生まれ、そこを守護する
とされている。
「筒」の意味には諸説ある。船乗りが目印にする金ユウ星ヅツの「ツツ」、すなわち星の
ことだという説、助詞の「の」にあたる「ツ」と津ツの男の意だとする説、船での航行や
潮流を司る呪杖の「ツツ」だという説、津々浦々の「ツツ」だという説などである。
 現在では、和船にある、船霊を納める帆柱の下部の筒のことではないかという説が有力
である。
『日本書紀』によると、神功皇后の半島出兵の際、「和にぎ魂みたまは御身を守り、荒あ
ら魂みたまは先鋒としてその船を導く」という神託があり、航海は平穏であった。凱旋の
のちには、和魂は摂せつ津つの住吉に、荒魂は穴あな門と(長門)の山田邑に祀るべしと
いう神託があり、これが現在の大阪市の住吉大社と下関市の住吉神社であるという。雄ゆ
う略りやく天皇の時代には、三神に神功皇后を加えて住吉四社大明神とされた。
 大阪の住吉大社は庶民にも「住吉さん」と親しまれてきた。七月三十一日に夏な越ごし
の大おお祓はらえが、八月一日には頓宮への渡御があり、「おはらい祭り」とされてい
る。
 住吉神社は全国各地にあり、三神のうち一神、または二神のみを祀る神社を合わせる
と、全国で二千数社に及ぶという。これらの住吉神社はいずれも海辺に鎮座しており、禊
の神であるとともに港湾の守り神、漁業の神としても信仰されている。「すみのえ」と読
む神社もあるが、これは「吉」の字は古語で「え」と読むことがあるためである。

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09/30 02:25