第一部分　面接の基礎知識

一、面接の種類

1．スクリーニング面接と選抜面接

面接を段階別に分けると、スクリーニング面接と選抜面接に分けることができます。

普通、一次面接がこのスクリーニング面接に当たりますが、通常、応募企業人事部の関係者があなたと面と向かって面接を行います。この種の面接の目的は、あなたの個性を見るためではなく、あなたがその職場で求められている基本条件やキャリアを持っているかどうかを確認するところにあります。ですから、この面接段階ではこれまで自分が取ったいろいろな成績やキャリアーを紹介することがポイントです。スクリーニング面接の担当者はみんなその道のプロで、長い間の実践の中で積み上げたテクニックを持っており、最終採用決定権のある人よりも豊富な面接経験を持っているのが一般的です。採用側がこの段階で知りたいのは、あなたがその職場に適しているかどうかであって、最適の人選であるかどうかではありません。

スクリーニング面接にパスした求職者は第二段階の選抜面接に進むことができます。

選抜面接には人事部の責任者やその職場と関係のある部署の責任者など、数名の面接官が参加し、応募者の専門知識、業務能力、行動規範や品格·気質などを総合的に見極めます。

面接官の中にはある分野の専門知識に長けた人もいるので、専門や技術に関する質問に答える時は特に注意が必要ですが、また、その分野に詳しくない面接官もおり、的外れな質問をすることもあるので、十分な準備が必要です。多くのプロの面接官は、求職者が上司や同僚と仲良く付き合うことができるかどうかを、面接が始まって数分間で見極められると言っています。最終的に決まるまで、それぞれ違う面接官による面接が何回にわたって行われます。