(とよとみ‐ひでよし)
安土桃山時代の武将。尾張国(愛知県)の人。幼名日吉丸、初名木下藤吉郎。初め今川氏の臣松下之綱に仕えたが、のち織田信長のもとで戦功をたて、重用されて、羽柴と改姓。中国経略の途中、本能寺の変を聞き、山崎の戦いで明智光秀を討った。のち、小牧?長久手の戦いを経て徳川家康と和し、四国、九州、後北条、奥羽を平定し天下統一を達成。天正一三年関白、翌年太政大臣となり、豊臣を賜姓。太閤検地を行い、刀狩によって兵農分離をはかり、またキリスト教の弾圧など、統一事業を推進。晩年は二度にわたって朝鮮に出兵した。(一五三六~九八)