さて、そろそろ3分間経ちましたね。あついあつい!! でも、うまいね~! これぞ古里の味!! 日中友好の味!!
「カ~~~ペッ! カ~~~ペッ!!」
…………。
オエ~~~ッ(涙)。
通路を挟んだ反対側の座席のおばちゃんの面々(珍プレー軍団)が、タンを吐きまくっている……。ラーメンを食っているオレのすぐ隣の通路の床に、ベチョ~ンとした、ネッチョ~ンとした、ラーメンを食いながら観察するのには全く適していない粘着質の物体の数々が……。勘弁してくれよ~。食欲無くなるだろ~~っ(涙)!!!
なあ、ここは本当に孔子がいた国か?? なあ、2000年経って孔子の末裔のこいつらの行状はなんだっ!!! どいつもこいつも君子には程遠い姿じゃねえかっ!!! 春秋戦国時代よりこの車両の乗客の方がよっぽど乱れているんだよっっ!!!!
……ところが、オレがしばらく乱れる漢民族の惨状を憂いていると、不思議なことが起こった。車両の通路はとにかくひっきりなしに乗客が行ったり来たりしているのだが、なんと最初は床の上にその形をしっかりとデロンととどめていたおばちゃん産の汚物、その汚物が、通路を500人くらいの中国人が通過した後は、跡形も無く消滅しているのである!!! 凄い!! これは中国の気功師による物質消失の奇術だろうか!? それともテレポーテーションか?? オエ~~~~~~~ッッ(号泣)
ということでオレが一気に箸が止まりチンタラと麺にスープを吸わせていると、向かいに座っている角刈りのおっさんもカップ面を作り出した。お湯を入れて体内時計で3分間待ち、そしてフタを開けるとおっさんはいきなり……、液体スープと粉末スープを袋のど真ん中から思いっきり裂き、そのまま袋ごとラーメンの中にドバーンと放り込んだ。
……おい、ちょっと待て待てっ!! なにをやってんだあんたっっ!!!! 作り方間違ってるぞっ!!!
普通さあ、スープの素の袋を開ける時は、なるべく端っこの部分を小さく切るだろう? それでその小さなスペースから液体なり粉末のスープを絞り出すだろう?? ど真ん中から真っ二つにして、しかもそのままカップに投げ入れてどうするんだよっ!!! チマチマした作業が苦手なのかっ!!! 豪快な海の男かあんたはっ!!!