【意味】 アザミとは、キク科アザミ属の多年草の総称。葉は大形で深い切れ込みやトゲがあるものが多い。花は頭花で、淡紅色や紅紫色。刺草(しそう)。
【アザミの語源・由来】 アザミの語源には、沖縄の八重山方言で「トゲ」を意味する「アザ」に、植物名に多い接尾語「ミ」が付いたとする説や、アザミの花の色は、紫と白とで交たる(あざみたるところからとする説。 「アラサシモチ(粗刺持)」の意味とする説や、「あざむ(惘)」の意味とする説がある。 アザミの語源は未詳であるが、最初の八重山方言で「トゲ」を意味する「アザ」の説か、最後の「あざむ(惘)」の説が良い。 八重山方言の説は琉球経由である点が疑問だが、アザミの特徴からすれば妥当。 「あざむ」は「驚きあきれる」を表す語で、トゲの多さに驚きあきれるところからである。 古く「あざむ」は「あさむ(浅む)」といい清音であった点は疑問だが、「む」が「み」となり名詞化する動詞は多い。 漢字の「薊」は「草冠+魚+刀」からなる字で、「魚」はトゲトゲした骨があることを表している。 つまり、「薊」は、トゲがあって刀のように刺す草を表している。