【潔いの語源・由来】
潔いは、「いさぎよし」の口語。
潔し(潔い)の「ぎよし(ぎよい)」は、「きよし(清し)」の連濁。
潔いの「いさ」は、程度の甚だしいさまを表す「いた・いと(甚)」、「いさむ(勇む)」の語幹とする説や、「いさ(勇)」の意味から転じて語勢を強めたものなど諸説あり断定は難しいが、古く、「潔い」は心の潔白さだけでなく、自然や風景が澄んでいるさまを表していたことから、「いさ」は「いた・いと(甚)」で「いたきよし(甚清)」の転訛と思われる。
現代では、「責任転嫁をしない」「卑怯なところがなく立派である」といった意味に限定して潔いが使われるが、この意味に限定される上で「いさむ(勇む)」の語幹が影響したと考えられる。