会話が上手な人は?自分の言葉で話そうとする?
会話が下手な人は、格言やことわざを使って話すことが多い。会話が上手な人は、自分の言葉で話そうとする。 | 会話が上手な人と下手な人の30の違い
格言やことわざとは、戒めや教訓を簡潔にまとめた一言です。
格言やことわざは、言いたいことを一言でまとめるときに便利です。
広く知れ渡った名言を使うことで、知的な印象が出たり、会話を引き締めたりする効果もあるでしょう。
格言やことわざを適度に使うのはいいですが、使いすぎには注意が必要です。
会話が下手な人は、格言やことわざを使って話すことが多い。
たとえば、時間の重要性を伝えたい場面があるとします。
会話が下手な人は、知識をひけらかしたい欲があるため、わざわざ難しい格言やことわざを使って伝えます。
「よく考えてほしい。『時は金なり』という言葉があるではないか」
自分では、うまい一言を言ったつもりです。
もちろん大切な場面で使う程度ならいいでしょう。
しかし、格言やことわざを頻繁に使いすぎるのは悪印象です。
格言やことわざは、自分の言葉ではなく、先人の言葉です。
自分の言葉で話している印象が薄れ、かえって説得力を下げる場合があります。
また、相手が言葉の意味を知らない可能性もあるでしょう。
相手が知らない言葉を使うと、会話に疑問が生まれ、相手の理解を妨げます。
格言やことわざを多用すると、言い方が偉そうに聞こえやすくなるデメリットもあります。
大切な場面に限定して使うならいいですが、頻繁に使っていると、不快感を与える原因になりやすいのです。
会話が上手な人は、格言やことわざを使って話すことはほとんどありません。
あったとしても、ごくまれです。
できるだけ自分の言葉で話そうとします。
たとえば、時間の重要性を伝えたい場面の場合、できるだけ自分の言葉で説明します。
「時間は貴重です。時間はお金以上の価値がある。お金は失っても稼げばいいけど、時間は一度失ったら二度と戻ってこない」
言葉数は少し多くなりますが、具体的で分かりやすく、誤解がありません。
「自分の言葉で話している」という印象があるので、格言やことわざを使う以上に説得力もあるでしょう。
わざわざ格言やことわざを使うより、自分の言葉を使って伝えたほうが、知的で好印象なのです。