テンポのよいコミュニケーションのために、答えをじらさないこと。 | コミュニケーション能力が向上する30の方法
テンポのよいコミュニケーションとは、次々に答えが出てくる会話のことです。
それに対してテンポの悪いコミュニケーションは、答えをじらす会話のことです。
ちょっと自慢をしたいがために、ときどき答えをじらす人がいます。
「私、この前旅行に行ってきたんだ。どこに行ったと思う?」
「スーパーで珍しいもの見つけたんだ。なにを見つけたと思う?」
「テストでいい点取ったよ。何点だと思う?」
答えをすぐ言えばいいのですが、なかなか答えを言いません。
すぐ答えを言うと、もったいないと思っているのです。
「きちんと考えてよ」と言って、こちらに考えさせようとします。
自慢話ほどあまり聞きたくありませんから「じらさないで、さっさと言ってよ」と思います。
他人の自慢話のために考えることほど、こちらも暇ではありません。
ずるずる時間だけが過ぎていき、テンポの悪い会話になっていくというシナリオなのです。
じらさなければ問題ありません。
自慢話でも、答えをすぐ言ってくれる人であればさほどいらいらもありません。
困るのは、回答をなかなか言ってくれないときです。
じらさずにさっさと答えが出るのであれば、そう大きな問題ではないのです。
テレビのクイズ番組でも、制限時間になればさっと回答を教えてくれます。
制限時間になれば、答えを教えてくれるというお約束がありますよね。
もしこれが、このように言われたらどう思うでしょう。
「制限時間になりました。でも皆さん、分かるまで考えましょう。答えは番組の最後」
こういうことを言われた日には、もう待っていられないとチャンネルを変えたくなります。
答えをじらす癖を持っていませんか。
それは、知らず知らずのうちに相手に不快感を与え、テンポの悪い会話にさせてしまいます。
コミュニケーションでは、答えはじらさずさっと出してしまうほうがいい。
相手に考えてもらう場合でも、制限時間をしっかり設けたほうがいいのです。