どんなことでも正解だと思う「心の広さ」を、身につける。 | 本音を聞き出す30の上手な質問法
質問する側に求められる理解は、どんなことでも正解だと思う「心の広さ」です。
相手の話を聞くときには、できるだけ心を広くして話を聞くことが重要です。
心を広くして話を聞けば、どんなことでもうなずきながら聞けるようになるため、自然と聞きたいことも浮かんできます。
私に限らず、社会に出た人が一度は体験することは、矛盾です。
ある人は「残業するほど仕事をするな」と言いますが、ある人は「仕事ができなければ残業して取り戻せ」と言います。
まさに正反対のことを言っているため「どちらが正しいのだろうか」と思います。
中には、同一人物が、正反対のことを言っているときもあり、どちらが本当の答えなのか、分からなくなってしまうときがあります。
私は、どう行動していいのか分からず、上司に相談したことがあります。
そうすると「臨機応変になれ」と言われました。
「時と場合によって雰囲気は変化するし、状態も変化する。答えは無限にあるんだよ」と、説明してくださいました。
「なるほどな」
私はその瞬間、視野が広がった気がしました。
たしかに状況は変化するし、そうすれば答えもそのときごとに変わります。
何が本当の答えか分からないし、どれも答えになってしまうのです。
この考え方を身につけると、一気に心を広くして、行動できるようになります。
今までは、ぶつかり合っていた心のもつれが、ぶつかっている状態で正常なのだと考えることさえできるようになります。
どんなことでも、正解だと思う「心の広さ」は、社会に出たときに大きな武器になる精神的な強さなのです。