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第26章 過去と未来 Seen and Unforeseen(19)

时间: 2023-06-12    进入日语论坛
核心提示:ハリーは目を開けた。また仰向あおむけに倒れていた。どうやってそうなったのかまったく覚えがない。その上、ハァハァ息を切らし
(单词翻译:双击或拖选)

ハリーは目を開けた。また仰向あおむけに倒れていた。どうやってそうなったのかまったく覚えがない。その上、ハァハァ息を切らしていた。本当に神秘部の廊下を駆かけ抜けたかのように、本当に疾走しっそうして黒い扉を通り抜け、円筒形の部屋を発見したかのように。

「説明しろ」スネイプが怒り狂った表情で、ハリーに覆いかぶさるように立っていた。

「僕……何が起こったかわかりません」ハリーは立ち上がりながら本当のことを言った。後頭部が床にぶつかって瘤こぶができていた。しかも熱っぽかった。「あんなものは前に見たことがありません。あの、扉とびらの夢を見たことはお話しました……でも、これまで一度も開けたことがなかった……」

「おまえは十分な努力をしておらん」

なぜかスネイプは、いましがたハリーに自分の記憶きおくを覗のぞかれたときよりずっと怒っているように見えた。

「おまえは怠なまけ者でだらしがない。ポッター。そんなことだから当然、闇やみの帝てい王おうが――」

「お聞きしてもいいですか 先生」ハリーはまた怒りが込み上げてきた。「先生はどうしてヴォルデモートのことを闇の帝王と呼ぶんですか 僕は、死し喰くい人びとがそう呼ぶのしか聞いたことがありません」

スネイプが唸うなるように口を開いた。――そのとき、どこか部屋の外で、女性の悲鳴ひめいがした。

スネイプはぐいと上を仰あおいだ。天井を見つめている。

「いったい――」スネイプが呟つぶやいた。

ハリーの耳には、どうやら玄げん関かんホールと思おぼしきところから、こもった音で騒ぎが聞こえてきた。スネイプは顔をしかめてハリーを見た。

「ここに来る途と中ちゅう、何か異常なものは見なかったか ポッター」

ハリーは首を振った。どこか二人の頭上で、また女性の悲鳴が聞こえた。スネイプは杖つえを構かまえたまま、つかつかと研究室のドアに向かい、素早すばやく出て行った。ハリーは一いっ瞬しゅん戸と惑まどったが、あとに続いた。

悲鳴はやはり玄関ホールからだった。地ち下か牢ろうからホールに上がる石段へと走るうちに、だんだん声が大きくなってきた。石段を上り切ると、玄関ホールは超満員だった。まだ夕食が終っていなかったので、何事かと、大広間から見物の生徒が溢あふれ出してきたのだ。他の生徒は大だい理り石せきの階段に鈴すずなりになっていた。ハリーは背の高いスリザリン生が塊かたまっている中を掻かき分わけて前に出た。見物人は大きな円を描き、何人かはショックを受けたような顔をし、また何人かは恐きょう怖ふの表情さえ浮かべていた。マクゴナガル先生がホールの反対側の、ハリーの真正面にいる。目の前の光景こうけいに気分が悪くなったような様子だ。


  哈利睁开眼睛,他又躺在地上,但不记得是怎么摔倒的。他喘着粗气,好像真的跑了那么长的走廊,真的冲过了黑门,发现了那间圆屋子——“自己解释!”斯内普站在他面前,怒不可遏。
  “我——不知道怎么回事,”哈利诚实地说,站了起来,后脑勺上磕了一个包,他感到有点发烧,“我以前从来没见过。我梦见过那扇门——可它以前从来没打开过——”
  “你不够努力!”
  不知为什么,斯内普好像比两分钟前哈利看到他本人的记忆时更生气了。
  “你又懒惰又马虎,波特,难怪黑魔王——”
  “您能不能解释一下,先生?”哈利又火起来,“您为什么管伏地魔叫黑魔王?我只听过食死徒那样叫他——”
  斯内普张开嘴巴咆哮——外面有个女人尖叫起来。
  斯内普抬头望着天花板。
  “什么——?”他嘟哝道。
  哈利听到好像是从门厅那边传来了吵吵嚷嚷的声音。斯内普皱眉看着他。
  “你下来的时候看到什么异常情况了吗,波特?”
  哈利摇摇头。上面的女人又尖叫起来。斯内普手持魔杖走到门口,闪身出去了。哈利犹豫了一会儿,跟了出去。
  叫声果然是从门厅传来的,哈利跑向通往地下教室的台阶时声音更响了。跑到顶上,他发现门厅里挤满了人。吃晚饭的学生从礼堂里拥出来看发生了什么事,还有很多人挤在大理石楼梯上。哈利从一群高大的斯莱特林学生中间挤过去,看到旁观者围成了一个大圈。有的人显得很震惊,有的甚至神色惶恐。麦格教授正好在哈利的对面,她似乎对眼前这一幕感到挺难受。
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