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第26章 過去と未来 Seen and Unforeseen(21)

时间: 2023-06-12    进入日语论坛
核心提示:正面玄げん関かんの樫かしの扉とびらが大きく開いていた。扉脇わきの生徒が急いで道を空あけると、ダンブルドアが戸口に現れた。
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正面玄げん関かんの樫かしの扉とびらが大きく開いていた。扉脇わきの生徒が急いで道を空あけると、ダンブルドアが戸口に現れた。校庭でダンブルドアが何をしていたのか、ハリーには想像もつかなかったが、不ふ思し議ぎに霧深い夜を背に、戸口の四角い枠わくに縁取ふちどられてすっくと立ったダンブルドアの姿には、威圧いあつされるものがあった。

扉を広々と開あけ放はなしたまま、ダンブルドアは見物人の輪を突っ切り、堂々どうどうとトレローニー先生に近づいた。トレローニー先生は、マクゴナガル先生につき添そわれ、トランクに腰掛こしかけて、涙で顔をぐしょぐしょにして震ふるえていた。

「あなたの ダンブルドア先生」アンブリッジはとび切り不快ふかいな声で小さく笑った。「どうやらあなたは、立場がおわかりになっていらっしゃらないようですわね。これ、このとおり――」アンブリッジはローブから丸めた羊よう皮ひ紙しを取り出した。「――『解かい雇こ辞じ令れい』。わたくしと魔法大臣の署名しょめいがありますわ。『教きょう育いく令れい第二十三号により、ホグワーツ高こう等とう尋じん問もん官かんは、彼女が――つまりわたくしのことですが――魔法省の要求する基き準じゅんを満たさないと思われるすべての教師を査察ささつし、停てい職しょくに処しょし、解雇する権利を有する』。トレローニー先生が基準を満たさないと、わたくしが判断し、わたくしが解雇しました」

驚おどろいたことに、ダンブルドアは相変あいかわらず微笑ほほえんでいた。トランクに腰掛こしかけて泣いたりしゃくり上げたりし続けているトレローニー先生を見下ろしながら、ダンブルドアが言った。

「アンブリッジ先生、もちろん、あなたのおっしゃるとおりじゃ。高等尋問官として、あなたはたしかにわしの教師たちを解雇する権利をお持ちじゃ。しかし、この城から追い出す権限けんげんは持っておられない。遺憾いかんながら」ダンブルドアは軽く頭を下げた。「その権限は、まだ校長が持っておる。そしてそのわしが、トレローニー先生には引き続きホグワーツに住んでいただきたいのじゃ」

この言葉で、トレローニー先生が狂ったように小さな笑い声を上げたが、ヒックヒックのしゃくり上げが混まじっていた。

「いいえ――いえ、あたくし、で――出てまいります。ダンブルドア ホグワーツをは――離はなれ、ど――どこかほかで――あたくしの成功を――」

「いいや」ダンブルドアが鋭するどく言った。「わしの願いじゃ、シビル。あなたはここに留まるのじゃ」

ダンブルドアはマクゴナガル先生のほうを向いた。

「マクゴナガル先生、シビルにつき添そって、上まで連れて行ってくれるかの」

「承しょう知ちしました」マクゴナガルが言った。「お立ちなさい、シビル」

見物客の中から、スプラウト先生が急いで進み出て、トレローニー先生のもう一方いっぽうの腕をつかんだ。二人でトレローニー先生を引率いんそつし、アンブリッジの前を通り過ぎ、大だい理り石せきの階段を上がった。そのあとから、フリットウィック先生がちょこまか進み出て、杖つえを上げ、キーキー声で唱となえた。「ロコモーター トランク 運べ」するとトレローニー先生のトランクが宙に浮き、持ち主に続いて階段を上がった。フリットウィック先生がしんがりを務めた。


  栎木大门打开了,门边的学生赶忙闪开,邓布利多出现在门口。哈利想象不出他在外面做什么,但他站在门框中,衬着雾霭缭绕的夜色,有一种威严之感。他让大门敞开着,大步穿过人群走向特里劳妮教授。她还坐在箱子上。满脸泪痕,浑身发抖,麦格教授陪着她。
  “你,邓布利多教授?”乌姆里奇发出一声特别难听的尖笑,“恐怕你还不知情。我这几有——”她从袍子里抽出一卷羊皮纸“——我本人和魔法部长连署的解雇令。根据《第二十三号教育令》,霍格沃茨最高调查官有权检查、留用察看和解雇任何其——也就是我——认为不符合魔法部标准的教师。我认为特里劳妮教授不合格。我已经解雇了她。”
  令哈利大为惊讶的是,邓布利多仍然面带微笑。他低头看着还在箱子上抽泣的特里劳妮教授,说道:“您说的当然对,乌姆里奇教授。作为最高调查官您完全有权解雇我的教师。但是,您恐怕无权将他们逐出城堡,这个权力恐怕——”他礼貌地欠了欠身说,“还属于校长,我希望特里劳妮教授继续住在霍格沃茨。”
  特里劳妮激动地笑了一声,还夹着一点儿抽噎。“不——不,我要走,邓布利多!我要离——离开霍格沃茨,去别处谋生——”
  “不,”邓布利多坚决地说,“我希望你留下,西比尔。”
  他转向麦格教授。
  “请你带西比尔上楼好吗,麦格教授?”
  “当然,”麦格说,“上楼吧,西比尔——”
  斯普劳特教授忙上来搀住了特里劳妮教授的另一只胳膊。两人带她从乌姆里奇身边走过,上了大理石楼梯。弗立维教授举着魔杖追上去,尖声叫道:“箱子移动!”特里劳妮教授的箱子升到空中,跟着她上了楼,弗立维教授断后。
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