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第34章 神秘部 The Department of Mysteries(8)

时间: 2023-06-20    进入日语论坛
核心提示:ハリーはこんども真正面の扉に向かい、杖つえを構かまえたままで扉を押し開けた。みんながすぐあとに続いた。今回の部屋は前のよ
(单词翻译:双击或拖选)

ハリーはこんども真正面の扉に向かい、杖つえを構かまえたままで扉を押し開けた。みんながすぐあとに続いた。

今回の部屋は前のより広く、薄暗うすぐらい照しょう明めいの長方形の部屋だった。中央が窪くぼんで、六、七メートルの深さの大きな石坑せきこうになっている。穴の中心に向かって急な石段が刻きざまれ、ハリーたちが立っているのはその一番上の段だった。部屋をぐるりと囲む階段が、石のベンチのように見える。円えん形けい劇げき場じょうか、ハリーが裁判を受けた最さい高こう裁さいのウィゼンガモット法廷ほうていのような造つくりだ。ただし、中央には、鎖くさりのついた椅子ではなく石の台座だいざが置かれ、その上に石のアーチが立っていた。アーチは相当古く、ひびが入りボロボロで、まだ立っていることだけでもハリーにとっては驚おどろきだった。周りに支える壁もなく、アーチには、すり切れたカーテンかベールのような黒い物が掛かかっていた。周囲の冷たい空気は完全に静止しているのに、その黒い物は、たったいま誰かが触ふれたように微かすかに波打っている。

「誰かいるのか」ハリーは一段下のベンチに飛び降おりながら声をかけた。答える声はなかったが、ベールは相変わらずはためき、揺ゆれていた。

「用心して」ハーマイオニーが囁ささやいた。

ハリーは一段また一段と急いで石のベンチを下り、窪んだ石坑の底に着いた。台座にゆっくりと近づいていくハリーの足音が大きく響ひびいた。尖とがったアーチは、いま立っている所から見るほうが、上から見下ろしていたときよりずっと高く見えた。ベールは、いましがた誰かがそこを通ったかのように、まだゆっくりと揺れていた。

「シリウス」ハリーはまた声をかけたが、さっきより近くからなので、低い声で呼んだ。

アーチの裏側うらがわのベールの陰かげに誰かが立っているような、奇き妙みょうな感じがした。杖をしっかりつかみ、ハリーは台座をじりじりと回り込んだ。しかし、裏側には誰もいない。すり切れた黒いベールの裏側が見えるだけだった。


    他还是径直大步走到面前的那一扇门,举着魔杖将门推开,其他人依旧跟在后面。
    这一问比刚才的那一问大一些,光线昏暗,呈方形,中心凹陷,形成一个巨大的石坑,大约有二十英尺深。石头台阶环绕着整个屋子,如同石凳,一级一级逐渐F降,每一级都很陡峭,就像是阶梯教室,或是哈利曾被威森加摩审问过的审判室,他们所站的位置处于最高一级台阶上。但石坑的中心没有放着带铁链的椅子,取而代之的是一个凸起的石台,它的上面立着一个拱门,看上去很古老,破烂不堪,哈利奇怪它居然还能立在那里不倒下来。拱门四周没有任何墙壁支撑,一幅破破烂烂的黑色窗帘抑或是帷幔挂在上面,尽管这里的空气冷冷的,没有一丝风,可它却在轻轻地摆动,仿佛是刚刚被人触摸过。
    “谁在那儿?”哈利说,跳到下一级的石凳上。可是没有人应声,但那个帷幔仍在飘摆。
    “小心!”赫敏压低了声音说。
    哈利快速逐层爬下石凳来到石坑最底部,然后慢慢走向石台,脚步声在屋子里回荡,这个尖顶的拱门现在看上去要比从上面俯视它时高得多。帷幔还在轻轻摆动,像是有人刚刚穿过它。
    “小天狼星?”哈利又叫了声,由于离得很近,他的声音放得很轻。
    他有一种十分古怪的感觉,一定有人正站在帷幔的后面,或者是拱门的另一侧。他紧紧攥着魔杖,小心翼翼地绕到台子后面,但是什么人也没有;从这里只能看到破烂的黑色帷幔的另一面。
    “我们走吧,”赫敏下到石阶中间喊道,“这间也不是,哈利,快点儿,我们走吧。”
    听起来她很害怕,比在那问放着游泳大脑的屋子里时还害怕,然而哈利觉得,这扇拱门尽管已经很古老,但却有一种独特的美。那轻轻飘动的帷幔引起了他的兴趣;他有种强烈的欲望,想爬上石台穿过它。
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