助動詞「れる」・「られる」は動詞の未然形に接続して受身の表現を作りますが、次の例のように、同じ構文で尊敬を表す敬語表現としてもよく使われます。
●動詞未然形+「れる」連用形の場合
[受身] 私は理事長の部屋に呼ばれた。
[尊敬] 理事長は私の名前を呼ばれた。
[受身] 先生は生徒に信頼されていた。
[尊敬] 先生は奥様を信頼されていた。
※「信頼する」は、動作性の漢語名詞「信頼」にサ変動詞「する」が結合した動詞とみなします。
なお、「れる」と「られる」の使い分けは、未然形の活用語尾がア段の音になる動詞には「れる」が付き、それ以外の音になる動詞には「られる」が付きます。