色無地とは、白生地を黒以外の色で染めた模様のない着物のことをいいます。色無地はとても幅広い場面で着用できる着物であり、紋のつけ方ひとつで、普段着からお洒落着まで変化します。無地であるにもかかわらず、華やかさと品格を兼ね備えた便利な着物です。元となる生地の選び方を間違えなければ数回ほど染め直しができるので、一枚の着物で数枚分の色あわせが可能です。慶事には明るく華やかな色、慶弔両用の場合は赤系以外を選びます。伊達衿・襦袢・帯揚・帯〆などの小物を白で統一し、帯は礼装用にすると留袖に準じ、準礼装にも着られます。白生地には、主に紋綸子・紋意匠織・縮緬を使用します。
色無地