環境計量士の国家資格は「濃度」と「騒音?振動」の2種類があり、前者はおもに大気や水質について、後者は騒音と振動について計量を行います。
環境計量士は、民間の環境分析会社、言い換えると「環境計量証明事業所」といわれる種類の企業で働く人が多いとされています。
環境分析の仕事をするうえで環境計量士の資格は絶対に必要というわけではありませんが、化学をベースにした専門的な知識が求められる仕事であり、資格保持者が優先的に採用されています。
勤務先によって給与は異なりますが、年収にして300万円~500万円程度が相場となっているようです。
ただし、専門性を要する技術職になるため、年収は個々の経験やスキルによってもだいぶ違いがあるといえるでしょう。
環境問題への関心が世界的に高まっているいま、環境計量士の活躍の場も広がっているといえますが、法規制などのルールが変わり続け、新しい分析技術も生まれているなか、現状に満足せず、つねに新しい知識を身につけていく努力は欠かせません。