「あなたがたは、度の強い酒をたっぷり作ってください。それから家の周りに垣を張り巡らせて、八つの出入り口を造り、そこに台を置いて、台の上には酒を用意してください」
ふたりが言われたとおりに準備を進めて待っていると、老父の証言どおりにヤマタノオロチがやって来ました。
ヤマタノオロチは八つの首を八つの酒壷に突っ込んで、酒をぐびぐび飲み干して行きます。酔ったヤマタノオロチはそのまま寝入ってしまいました。
その隙にスサノオは、ヤマタノオロチを剣でめった刺し。斐伊川はヤマタノオロチの血で真っ赤に染まりました。
しかしスサノオがヤマタノオロチの中の尾を斬りつけたとき、剣の先が欠けてしまいます。なぜ?と思って尾を剣で切り開いてみたところ、中から大きな刀が姿を見せました。
太刀を手にしたスサノオは、これは珍奇なものだと思い、アマテラスにプレゼントしました。この太刀こそ、草薙剣(くさなぎのつるぎ?三種の神器のひとつ)なのでした。