女神は彼の遺体を集め、もうひとりの女神が母乳を塗ったところ、大国主は元のイケメンの姿で復活したのです。
これを見た兄弟の神たちは、またも大国主を騙して山に連れて行きました。
兄弟の神たちは大きな大きな木を切り倒し、その木に楔(くさび)を打ち込みます。そして大国主にできた隙間に入るように命じました。
彼が隙間に入ったところで、なんと神たちは楔を引き抜いて挟み殺してしまったのです。
再び彼の母神が泣きながら彼を捜し出し、木の間から彼を救いだして生き返らせました。
そして母神は言い聞かせます。
「あなたはこのままここにいると、兄弟に本当に亡き者にされてしまうでしょう…」
母神は木の国(きのくに?和歌山県)のオオヤビコ(大屋毘古神?イソタケル)の元に行って身を隠すように、大国主に言いました。